太陽光発電設備の破損パネル交換の方法と考えかた

太陽光発電設備を運営しているとパネル破損の修繕は避けて通れない問題といえます。

今回は、破損パネル交換の方法と考え方について紹介いたします。

どれくらいの頻度で割れますか?すぐ替えた方がいい?

今までの経験から申し上げて、1MW(高圧)の太陽光発電所で1年に1~2枚程度は割れている印象があります。

割れる原因は主にカラスなどの鳥による投石、架台のひずみによる破損があげられます。

パネルが1枚割れたからと言って発電量に大きな影響は及ぼしませんし、割れたパネルでも発電している場合もあるため、すぐに交換することは費用対効果が悪い対応になるケースもあります。

1枚のパネル交換も、5枚のパネル交換も施工費はあまり変わりませんので、専門家に相談してから交換時期を決めるといいでしょう。

割れたパネルの交換時期について

低圧の場合は3~5枚ほど、1MW(高圧)の場合は5~10枚ほど割れてきたら替え時だといえます。

それくらい割れていればある程度年月も経っていると予想できますし、バイパスの処置をしていなければ利益を逸失しているものと考えられます。

割れたパネルの危険性

割れたパネルの中でも、直ちに処置が必要な危険なものと危険でないものがあります。

その見極め方の一つがホットスポットと呼ばれる、熱を持っているかどうかです。

熱を持っていない場合は、発火の恐れがあるわけではないので早急な処置がいる類ではありません。

しかし熱を持っていなかったとしても遅かれ早かれ、割れた太陽光パネルの隙間から雨水が入り、水が電線部分へ侵入するため処置は必要になります。

割れたパネルの箇所の配線をバイパス(迂回)させ、配線を通さない処置を施せば電気事故も避けられ出力も安定しますので、電気工事業者がお近くにいらっしゃれば、点検ついでの作業依頼をするとよいでしょう(作業費も高額にはなりません)。

パネル交換によって起こりうる問題

パネル交換において最近問題が起きているのが、同型式のパネルが生産中止となり形が合わないという問題です。

1枚の太陽光パネルの出力があがることで寸法が若干大きくなり、今まで使用していた架台にはまらない(収まらない)ケースがあります。

単純に同じ寸法のパネルがないという事であれば、現地で調整可能な寸法を割り出し、他メーカーのパネルを探します。その後、既設パネルの付け替えを行い、特定のスペースに新たなパネルを当て込む方法もあります。

この作業は現地確認や事前調査が必要となるため通常のパネル交換より割高になるものの、大手EPC業者からすると作業負荷に対して得られる利益が少ないこともあり、消極的な姿勢で取り組む営業担当者がいるのが現状です。

変更認定申請もおまかせください

パネル取替作業前には変更認定申請が必要となりますが、それらの作業を本来は事業者様側で行わなければなりません。

破損パネルの交換にはいくつもの手間がかかることもあり、パネル交換を後回しに考えてしまいがちです。

しかしながら適切なタイミングで実施しなければ逸失利益を出し続ける結果となり、大きな不利益をこうむります。

弊社は福岡・佐賀・熊本を中心に九州エリア一円の現地確認からパネルの選定や交換、変更認定申請までワンストップサポートを行っております。