太陽光発電所の不具合対応(フューズ切れ)

太陽光発電所の現地調査依頼

太陽光発電所のメンテナンスを得意とする太陽光メンテナンスサポートには、不具合のお問合せを頂く事が多くあります。今回はその中でフューズ式の接続箱タイプの不具合について記載します。某太陽光発電事業者の方からの問い合わせがあり、発電量が下がっているお悩みへ色々とヒアリングさせて頂く中で、複数気になった点がありました。その中で最も違和感を感じたのが、発電量を監視装置でしっかり監視する監視システムが導入されていないのに、接続箱がブレーカーではなくフューズ式という事でした。

現状のメンテナンス・点検状態についてヒアリング

太陽光発電設備のシステムを確認させて頂いた後、現在に至るまでのメンテナンス・点検の実施状況についてヒアリングを行いました。基本的には電気主任技術者任せで、太陽光発電事業者の方は「メンテナンスについては全く問題はないはず」とおっしゃられていました。その中で、電気主任技術者の方からのレポートを見せて頂き、実際に電気主任技術者の方が何をしているのか説明を行い、お客様の太陽光発電設備の点検に何が不足しているのか検討する上でも現地調査を実施させて頂きました。

現地調査で見つかった様々な不具合

現地は典型的な、管理されていない太陽光発電所でした。除草の状態が不十分であったり、影の影響、PCSの停止、等々。それらの不具合事項を一つ一つ、写真を撮り、是正事項として整理し、それをどのようにすれば解決できるのか、その解決方法(補修工事)にはいくらかかり、それをやる意味があるのかレポートにまとめました。

基本的には価格の高い安いではなく、効果の大きな是正に取り組む事が太陽光発電事業者の方へのメリットとなるため、費用対効果の高いものから順序だてて、説明を行い、一つ一つ潰していくしかないと伝えています。

今回はやはりフューズ切れの是正が最も、費用対効果が高く、逆に太陽光発電事業者の損失としては大きなものでした。

フューズ式の接続箱の出力点検はお早めに!

接続箱の中には、フューズという部品が組み込まれているタイプのものがあります。
これは、異常電流が流れるとフューズが切れる事によって電気の流れが切断されて、異常電流による太陽光発電設備へのダメージを回避する仕組みになっています。しかし、異常電流が流れなくなった後も、電気の流れは切断された状態になるため、1ストリング例えば太陽光パネル14枚分の発電が一切なくなる状態になります。

この切断された状態に気付くまでずっと発電が止まりますので、時がたてばたつほど太陽光発電事業者の損失は大きくなっていくという事になります。そのため、フューズ式の接続箱で、細かく監視装置で出力の監視を行っていない発電所においては、年に1回は出力チェックを行う事をおすすめしています。

太陽光発電設備の不具合は太陽光メンテナンスサポートへ!

太陽光発電設備の不具合は専門会社でないと分からない事があります。太陽光メンテナンスサポートではのべ51件以上の不具合調査を行った経験から、事業性を踏まえた最適な方法をご提案させて頂きます。当社への依頼をご検討の方はお気軽にご連絡下さい。TEL:092-600-9200