低太陽光発電所のパワーコンディショナが突然停止|不具合対応事例

太陽光メンテナンスサポートでは、低圧太陽光発電所を中心に、日々多くの太陽光発電設備の不具合・トラブル対応のご相談をいただいています。

本記事では、PCS(パワーコンディショナ)が突然全台停止したケースについて、

  • 警報発生から現地での初動対応
  • 原因の特定
  • 売電を早期回復させるための応急対応
  • 完全復旧までの流れ

を、実際の対応事例としてわかりやすくご紹介します。


PCSの一斉停止は緊急性が高い

定期点検を実施している低圧太陽光発電設備の事業者様から、「早朝に警報メールが届いたが、問題ないかな?」というご連絡をいただきました。

警報内容を確認すると、早朝の時点ですべてのPCS(パワーコンディショナ)が停止しているという深刻な内容でした。

このようなPCSの一斉停止は、

  • 売電が完全に止まる
  • 逸失利益が大きくなる

可能性が高いため、緊急性が非常に高い不具合と判断し、即日で現地対応を行うことになりました。


現地確認で判明したPCSの異常

現地に到着すると、

  • PCSは全台停止
  • 監視装置の誤作動ではなく、実際に設備が停止している状態

であることが確認できました。

まずは原因を特定するため、各PCSの内部状態を確認しました。

その結果、最初に警報が発報された1台のPCS内部で、配線の焼損(焦げ)が発生している箇所を発見しました。

この時点で、

  • 不具合の起点はこのPCSである
  • しかし、なぜ他のPCSまで停止しているのか

という点を引き続き調査する必要がありました。


PCS(パワーコンディショナ)が全台停止した理由とは?

PCSの親機が停止すると連携している子機も停止するイメージ画像

外見上の不具合は1台のみで、他のPCSには目立った異常は見当たりませんでした。

詳しく確認を進めたところ、今回不具合が発生したPCSは、複数台設置されているPCSの「親機」である可能性が高いことがわかりました。

太陽光発電設備では複数台のPCSを安全に運転するために、「親機・子機」という構成を採用しているケースがあります。

この構成では、親機が異常を検知すると子機へ影響が及ばないよう親機・子機ともに自動停止する仕組みになっています。

今回は、PCS1(親機)で異常が発生 → 安全機能が働き、すべてのPCSが停止したことが、全台停止の原因でした。


売電を一刻も早く回復させるための応急対応

焼損が確認されたPCSの復旧には、

  • 原因の切り分け(PCS本体の問題か施工不良か)
  • メーカー・施工会社との協議

が必要となり、完全復旧までに時間がかかることが想定されました。

そこで今回は、「まずは正常なPCSを優先的に復旧させ、売電を再開する」という方針で対応を行いました。

現地にて、

  • PCSの親機・子機設定の変更
  • 通信線の配線入れ替え

を実施し、正常なPCSを親機として再設定。

その結果、焼損が発生したPCS1を除くすべてのPCSが正常運転に復旧し、即日で売電を再開することができました。


即日復旧によって抑えられた逸失利益

焼損したPCSの本復旧には時間を要しましたが、

  • 全台停止のまま放置していた場合:売電収益はゼロ
  • 応急対応を行った場合:大部分の売電を継続

という大きな差が生まれました。

今回のように、不具合が1台に限定されている場合や設備構成を正しく理解した対応ができる場合には、迅速な判断と現地対応によって逸失利益を最小限に抑えられます


不具合対応は太陽光に特化したメンテナンス専門会社へ

弊社、太陽光メンテナンスサポートでは、

  • 低圧太陽光発電所の定期点検
  • PCSトラブル・緊急停止対応
  • 事故・焼損時の状況報告や原因整理

など、太陽光発電設備に特化したメンテナンス対応を行っています。

専門会社ならではの知識と現場経験を活かし、太陽光発電の知識が少ない事業者様でも安心して発電事業を継続できるよう最適なサポートをご提供します。

太陽光発電設備の不具合・PCSトラブルでお困りの際は、お気軽にお問い合わせください。