オンライン代理制御のデメリットについて
九州電力管内では2022年12月よりオンライン代理制御が実施される。500kW未満の太陽光発電事業者も対象となるため九州にある太陽光発電所の多くが出力制御の対象となります。出力制御は太陽光発電事業において大きな問題で、純利益からダイレクトに利益が減らされます。出力抑制は極力抑えるべきであり、再生可能エネルギーの有効活用の面からも同様です。この出力制御を抑える方法として太陽光発電設備のオンライン化があります。太陽光発電設備をネットでつなぎ、九州電力のサーバーに保管されている出力制御スケジュールを自動で読み込み、自社の太陽光発電設備のPCSへ制御を実施。このことにより、必要な時間分の出力制御へ抑えられ、8時から16時まで出力制御を受ける利益損失が軽減されます。現在オンライン化している事業者の実績からするとその削減効果は少なくとも3割以上とみています。経済産業省の資料ではより効果が高いと見受けられる資料も確認しています。オンライン化は基本的にはメリットが高いものと認識していますが、デメリットはイニシャルコストがかかる事です。発電所のシステム構成により金額は変動すするものの数百万の費用がかかります。現在の売電収入を考慮して、導入すべきかが一番の問題となります。500kW以上の発電所については積極的に検討すべきことではあるものの、100kW未満の事業者にとっては厳しいのかもしれません。個々の線引きは発電所のオンライン化についての見積金額を確認される事、シミュレーションについて確認する事が重要と思います。