太陽光発電設備(低圧・高圧)の点検者の質と法面崩落
太陽光発電設備の点検は、通常点検項目が決まっておりその点検項目に従って〇×をつけていく作業になります。点検項目に従ってチェックを行う作業だけであればある意味、新人でも出来る作業とも言えます。しかし、点検において重要なことは点検項目が〇か×かではありません。お客様が求める事の多くは点検事項が〇か×かではなく、現状にトラブルがない事の確認であり、トラブルの種があれば未然に防ぐこと、トラブルがあれば早急に復旧して正常の売電に戻す事で「問題なく運転を続ける事」を求めていると考えます。
新人が点検をして点検項目に〇、×をつけて点検完了となれば、点検費用は安く抑える事とが出来ます。
しかし、経験に基づく+αが重要と当社は考えています。
某太陽光発電所で法面崩落が発生し[法面が崩れています]と遠巻きに撮影され事業者に報告を行っている会社がありました。
ただその報告書だけでは、事業者の方は状況がわからず困っている状況でした。
改めて弊社で、法面崩落を含めた現地点検を行い、崩落に関してなぜ崩落を起こしたのか原因の推察と対応方法を含めた報告を行いました。報告書は崩落の上部、下部、洗堀状況、地質の状況写真、文書を添え、事業者の方は次にとるべきアクションの判断がしやすいように作成したことで、復旧作業へとスムーズに移行する事が出来ました。
点検は運用管理の一部ですが、点検者の質によっては売電収益に直結する重要な業務になりえます。
業者選定の際は費用比較も重要ですが、どのようなバックグラウンドの人が点検を行うのかも確認される事をおすすめします。