10kW未満小規模太陽光の投資対効果について

10kW未満の小規模太陽光設置による経済メリットについて簡単に説明します。
例えば50㎡の隣接地に太陽光発電設備を設置した場合の簡単な収支計算を行います。
50㎡の土地に最大設置を行った場合、有効面積80%と考えて40㎡の土地に太陽光パネルを置くことになります。
1枚1.65㎡程度ですので、40÷1.65=24.2 となり約24枚設置可能です。
1枚300Wで換算すると7.2kWのパネルを設置できることになります。
こちらを九州ベースの発電量で計算すると
7.2kW×8760時間/年×14.5%(設備利用率)=9145kWh
で算出されます。

出力だけの簡易監視を行い、都度メンテとしてPCSは20年保証が付いた海外製の
PCSメーカーを採用等、システム構成の工夫が必要になってきます。


7.2kWの電力を自家消費で使い、余った分を九州電力に送るとした場合
2022年度の10kW未満の単価は17円/kWhとなりますので、9145kWhの場合は155,465円の収益が予想されます。

7.2kWの太陽光の設置コストを18万円/kWとして約130万円。
1,300,000÷155,465=8.36となり投資回収約8.4年。

概算投資回収だけ考えれば、実現可能と思います。
あとは出力の監視コスト、やメンテナンスコストをどう考えるかになります。

仮にメンテナンスコスト4万/年で換算した場合、収益は155,465-40,000=115,465
となり、1,300,000÷115,465=11.25年 FIT期間10年を超え、FIT後の単価は九州電力で7円/kWhとなります。

この観点からすると、イニシャルコストが115万円で投資回収10年程度に収まるので、イニシャルコストをどう抑えるか
の検討が必要になります。

10kW未満は産業廃棄物の外部積み立ての対象外ですが
細かな計算は都度、専門業者への確認を行ったうえで検討されることをお勧めします。