直流集電箱とは|太陽光発電設備の基礎用語

太陽光発電施設における直流集電箱の画像

直流集電箱とは、太陽光発電システムで発電した直流電力をまとめ、保護するための装置です。

太陽光パネルで発電された電力は「ストリング」と呼ばれる複数の配線を通って流れます。

これらの複数のストリングを1つの配線に集約し、パワーコンディショナ(PCS)へ送るのが直流集電箱の主な役割です。

直流集電箱のおもな構成や機能

直流集電箱は、太陽光パネルの集合体(アレイ)から出力される複数の直流回路を結合し、安全かつ効率的に電力をまとめるために設置されます。

内部には、システムを保護・監視するための以下のような機能が備わっています。

  1. バイパス:直流集電箱に関して、各直流回路の出力を制御する役割を果たします。
  2. 測定器(メーター):直流集電箱には、発電された直流電力の測定器(メーター)が設定されていることがあります。これにより発電量や電圧、電流を監視し、発電システムのパフォーマンスを把握できます。
  3. 配線保護機能:直流集電箱は、直流回路の配線保護を行います。過電流や短絡が発生した場合は保護機能が作動し、回路の損傷や火災の危険を極力抑えます。
  4. 接続端子:太陽光パネルアレイからの配線を接続するための端子があります。ここでパネルアレイと直流集電箱を確実に接続し、信頼性の高い電力供給を実現します。

直流集電箱は、太陽光発電システム内の配線や保護機能を提供する重要な装置です。

メンテナンスを行い、正確な電力収集と保護機能の確保する事で、よりシステムの効率性と安全性を向上させる役割を果たします。