オンライン代理制御による精算結果[九州電力]
オンライン代理制御の仕組みおさらい
九州電力管轄では2022年12月よりオンライン代理制御がスタートしました。これにより下記2点が変更になります。
①500kW未満の太陽光発電事業者も出力抑制の対象となり、収益が悪化します。
具体的にはオフライン事業者(オンライン化改造工事を行っていない事業者)は出力抑制日の8時~17時(時期により変動)の間に発電した電力量が差し引かれます。出力制御は発電量が多い日に行われる事が多く、インパクトのある収益悪化となります。
②太陽光発電所の手動による発停は不要になります。
オンライン化改造工事を行っていない事業者は手動で発電所を入り切りしていましたが、その作業は不要になります。
オンライン化事業者のキャッシュバックは2カ月後
オンライン化工事を行った発電事業者は、オフライン事業者の分も余分に出力抑制を受けます。しかし、余分に出力抑制を受けた分は2カ月後にキャッシュバックされますので、3月分の清算で2023年1月分のキャッシュバックが実施されます。
キャッシュバックの料金について、オンライン化した太陽光発電事業者の方は色々と思う事があると思います。しかし、これはあくまでも2023年1月の実績となります。通常1月に出力抑制がかかる日は少なく、4月、5月と出力抑制が増えていく傾向にあります。ですので年間で考えるとその10倍以上の金額が左右されると考えるとわかりやすいと思います。
出力制御回数は2023年3月に10回以上
出力制御が2023年3月には10回以上発生しています。通年通して考えもかなり多い日が出力抑制された月でした。
2023年3月の精算は2023年5月になりますので、今回のオンライン代理制御による収益性の変化を感じるのは5月という事になります。
2023年1月の出力制御回数は数回
旧ルールの太陽光発電事業者の出力制御の対象は、輪番制で行っている事から事業者によって数はまちまちになりますが2023年1月に実施された出力制御は数回程度と考えられます。そのため、3月の九州電力送配電からの代理制御調整金はプラスであれマイナスであれインパクトは少ない内容だったと思います。
太陽光メンテナンスサポートの取り組み
太陽光メンテナンスサポート(株)ではオンライン化工事に対応しており、導入シミュレーションを行い収益性の提案から行っています。
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