低圧太陽光発電設備の出力低下の原因[PCS温度異常 出力低下]
夏ころから急に発電量が少なくなってきた・・・
太陽光発電事業者の方より、発電量低下でご相談を頂きました。8月頃から急に発電量が低下しているが原因がよくわからないとの事。
現地の発電所を一通り確認しましたが、特に不具合の様子はなく何かトラブルが目視で確認する事は出来ませんでした。クラスター断線などの可能性を疑いましたが初回の現地調査では電路チェックまで行っておらず、一旦簡易的な現地確認を終え、過去のデータ等入手出来る範囲のデータを確認する事となりました。
改めて現地確認を行うと・・・
確かに過去のデータでPCSの出力が低下している事象があり、出力の低下の状況から、PCS[パワーコンディショナ]に原因がある可能性が高い事が判明しました。改めて現地確認を行いPCSの故障履歴を確認すると温度異常が検知されており、出力が低下していました。ファン異常によるものでファン交換を行う事で太陽光発電所の出力低下は解消する事となりました。
初回の現地確認の際は、既に秋に入り温度異常が発生していないタイミングで確認を行ったため見落としていました。
PCSが周環境温度の上昇で、温度異常の警報を発すると自動的に出力を低下させます。そして、規定温度を超えるとPCSが自動的に停止します。事業者の方は夏の間、売電収益を逸失されていたことになります。
PCS[パワーコンディショナ]の換気ファン、フィルターは定期交換を
換気ファンは5年程度で交換を推奨されています。フィルターの状況によりますが同様の周期です。今回の様に温度異常によるPCSの出力低下による売電収益減は、気づくことに遅れると拡大してしまいます。
太陽光専門業者へのご相談を
ファン交換やフィルター交換のタイミング、不具合の状況など太陽光専門業者でないと判断がつかない事があります。
弊社では、不具合調査を得意としあらゆる相談事へお答えしています。電話相談は無料ですのでお気軽にご連絡ください。