太陽光発電設備の接続箱・直流集電箱のトリップについて
太陽光発電設備を運営する中で接続箱、直流集電箱のブレーカーがトリップする場合があると思います。頻繁にトリップする場合はその原因について確認が必要です。通常はまず、ケーブルの地絡を疑います。疑わしいケーブルの絶縁抵抗測定を行いケーブルに損傷がない確認を行います。ケーブルに損傷があればまずは補修して様子を見る形になります。ケーブルの絶縁抵抗測定の値が正常である場合、トリップがいつから発生するようになったのか確認が必要になります。頻繁なトリップが始まったタイミングによっては、雷の影響により接続箱、直流集電箱事態が損傷を受けた可能があります。
そもそも運転開始当初から頻繁にトリップしている場合は、設計に問題がある可能性があり、ブレーカーの定格容量が流れ込む電流の量を下回っているか、ある程度の裕度があるかの確認が必要となります。ブレーカーの定格容量は周囲温度に影響を受け、周囲温度が50℃以上といった環境によっては定格容量が下がり、その結果、通常温度(40℃以下)の定格容量では問題なかった入力回路がトリップしている可能があります。その場合はブレーカー容量の再検討などの対策方法となります。
状況は、現場によって様々ですのでトリップでお困りの場合はお気軽にお問合せください。