太陽光発電設備の絶縁抵抗測定(メガ測定)について

太陽光発電設備での絶縁抵抗測定(メガ測定)は、経産省の定める点検ガイドラインに年1回の実施が定められている項目です。
ここからは太陽光発電設備での絶縁抵抗測定がどのようなものなのかを、わかりやすく解説していきます。
絶縁抵抗測定とは

絶縁抵抗測定とは、太陽光発電設備の「漏電が起きていないか」「配線や機器の絶縁がきちんと保たれているか」を確認するための測定です。
太陽光パネルや配線は雨や湿気の影響を受けやすく、経年劣化や施工不良で絶縁が悪くなると、
- 設備機器の故障
- 漏電による発電停止
- 火災や感電のリスク
といったトラブルにつながることがあります。
絶縁抵抗測定では、専用の測定器を使って回路に電圧をかけ、電気が漏れにくい状態かどうか(=絶縁がしっかりしているか)を数値で確認します。
つまり絶縁抵抗測定は、太陽光発電設備の「安全性」を確かめるために欠かせない点検項目のひとつといえます。
絶縁抵抗測定でわかること
- 漏電の有無
配線やパネル、接続箱、PCS(パワーコンディショナ)などで絶縁不良が起きていないかを確認できます。
→ 漏電があると、発電が止まったりブレーカーが作動したりする原因になります。 - ケーブルや機器の劣化状態
経年劣化や雨水の浸入、動物のかじりなどで配線のカバーが傷つくと、絶縁抵抗値が低下します。
→ 将来的な大きなトラブルを早めに発見するのに役立ちます。 - 施工不良の有無
新設時のケーブル接続不良や、接地の不具合などがあれば、絶縁抵抗値に異常が出ます。
→ 施工段階でのチェックにも有効です。 - 安全性の確認
絶縁が確保されているかを数値で確認することで、感電や火災リスクがないか判断できます。
少し専門的なお話
太陽電池回路の絶縁抵抗を測定する際には、運転開始時の数値と比較することが有効です。
判定基準としては、使用電圧が300Vを超える電路では0.4MΩ以上あれば問題なしとされています。
ただし、実際には0.4MΩ付近になると既にトラブルが発生しているケースもあるため、この数値はあくまで「最低限の基準」と考える必要があります。
動画でわかる絶縁抵抗測定
絶縁抵抗測定は、小さな投資で大きな安心を得られる点検事項です。
大規模なトラブルを未然に防ぎ、安定した収益の確保にもつながります。
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