オンライン代理制御のオンライン化工事の進め方
オンライン代理制御が2022年12月より九州電力エリアでスタートします。このことにより500kW未満の太陽光発電設備も出力抑制の対象になります。代理制御は出力抑制が年間最大30日、8時~16時の間発電した収益を収益から差し引く仕組みです。そのため、収益が悪化しますので、軽減するための対策を検討する必要があります。そこで一つの有力な対策がオンライン化工事を行うことにより、出力が調整可能な発電所として、出力抑制を軽減する方法です。出力抑制の低減効果は30%以上が想定されます。
オンライン化には下記流れでのオンライン化工事が必要となります。
1.インターネット回線準備(すでにご用意ある発電所もあると思います)
2.PCSの改造(PCSメーカーによる改造工事)
3.出力制御装置の設置(監視装置が既に設置されている場合、監視装置の改造となる場合もあります)
オンライン化工事にあたっては、事前に九州電力送配電に対して出力制御装置仕様確認依頼書の提出が必要となり、そこでID発行されます。IDを制御装置に登録し工事を進めます。通常、作業は2日程度ですが、事前申請、事前準備で等で実際に導入に至るには発注後数カ月かかることが想定されます。