【報告徴収対策】小規模事業用電気工作物(太陽電池発電設備)の報告徴収とは

経済産業省から報告徴収が届いた

太陽光メンテナンスサポートには、定期契約を結んでいるお客様から日々お問い合わせを頂いています。

その中で、経済産業省から報告徴収が届いて、報告する内容についての相談が寄せられています。

届いた書類を見させていただくと、指定期日までに提出しない場合や虚偽の報告を行った場合は30万円以下の罰則や立入検査の可能性があると記載されており、太陽光発電事業者の方の中にはびくっくりされる方もいると思います。

もう少し詳しく見るとQ&Aがあり、「メーカーが分からない場合は回答しなくてもよいですか?」という質問に対して「回答必須項目になっておりますので、確認していただき回答をお願いいたします。」との回答。しっかり確認して回答して下さいというメッセージが込められています。

小規模事業用電気工作物ってなんですか?(規制強化?)

細かな定義はありますが、50kW未満10kW以上の太陽光発電設備のことです。

小規模電気工作物(小出力発電設備)の中で、圧倒的多数を占めるのは爆発的に増えた低圧太陽光発電設備です。区画を分けて分譲方式にする事で規模を小規模にして会社だけでなく個人の方も購入しやすくなりました。太陽光発電設備に対して知見があまりない方が太陽光発電所の運用を行っている中、トラブルが増えており、2023年3月に低圧太陽光発電設備への規制を強化するため、低圧太陽光発電設備は小規模事業用電気工作物(小出力発電設備)に位置づけられるようになりました。

詳細は下記ページに記載しています。
低圧太陽光発電・小出力発電の保守・メンテナンスが義務化へ[点検費用は?]
https://pv-maint.jp/law-obligation/solar-law-obligation/

【出典】小規模事業用電気工作物に関する特設サイト

なんで規制・罰則があるんですか?

このルールを取り決めた管轄にあります。

小規模事業用電気工作物(小出力発電設備)に関する届出や指導は、経済産業省の地方支分部局の産業保安監督部が行っています。高圧太陽光発電設備と呼ばれる、大規模の太陽光発電設備の場合は電気主任技術が保安管理を行い、何かトラブルがあれば産業保安監督部にしっかりと報告を行います。なぜなら、ルールで決まっておりそれを怠った場合、発電所を止める等のペナルティがあるためです。電気主任技術者は事故が発生すれば、事故報告を産業保安監督部に即報告し、同じ事故が起こらないように是正対策を検討し書類を提出しています。

低圧太陽光発電設備も2023年3月以降は、この産業保安監督部の管轄下での運用を求められることになりました。そして、その報告を行う義務があるのは太陽光発電事業者の方です。

何をしないといけないのですか?

基礎情報の届け出や使用前自己確認などありますが、既に運用を行っている太陽光発電設備の場合、技術基準適合・維持義務があります。
今回の報告徴収の質問内容は、技術基準適合、維持義務がしっかり行われているか確認する内容でした。

太陽光発電設備の測定

技術基準適合・維持義務ってなんですか?

現在、太陽光発電設備を建設するにあたっては様々な設計基準をクリアする必要があります。具体的には【仕様前自己確認】で決められている基準をクリアしないと建設できません。

既に建設されている太陽光発電設備に対して改めて見直すことは求められていませんが、当然クリアしているであろう設計基準の強度を維持する事が義務付けられました。そのため、維持義務を果たすために定期的に現地の太陽光発電設備の状態を確認する事が併せて義務付けられました。

太陽光発電設備の状態の確認の内容は、具体的には今回の報告調書の質問事項に表れています。ケーブルに汚れや傷が無いか、架台に異常な傾きは無いかなど、現地で確認しないと分からない内容です。

監視してるだけなので、不明ではだめですか?

今回の報告徴収は、現状の確認の意味合いもあるので不明として即罰則にはならないかもしれません。

しかし、「架台に異常な傾きや歪みが無いか?」の質問に「不明」と回答するのは、点検を行っていない事を報告するニュアンスがあるように思います。一方で分からないけど「発生していない」と回答した後で事故が起こった場合、虚偽の報告となる可能性があります。

こちらは推察ですので、最終的には、太陽光発電事業者の方の判断となります。_
監視だけでは、維持義務を満たしていません。

どうしたらいいですか?

もし、定期的に専門会社で点検を行っていない場合は、これを機に点検を行う事をおすすめします。点検を行う事によって、想定外の不具合を発見し、損失し続けることを食い止める事が出来ることもあります。

その際の注意として、施工会社は施工不具合の指摘が苦手です。不具合を指摘する事によって自社に不利益を与える場合があるためです。そのため、会社によってはメンテナンス対応が遅い、返答がないといった話を聞くことがあります。

まずは、太陽光発電所のメンテナンス専業会社へのお尋ねをお勧めします。施工会社ではなくても直接メーカーとのルートを持ち、対応する事が出来ますので施工会社じゃないから出来ないという事は基本的にありません。

メンテナンス専門会社を知りません

太陽光メンテナンスの専門会社は、数は少ないですがありますのでネットで「太陽光」「メンテナンス」「県名」で検索されてみてください。そのホームページを見ていると何が得意な会社なのかはなんとなる分かります。なお、太陽光メンテナンスサポート株式会社では太陽光発電発電事業評価技術者の試験に合格した有資格者がおり、太陽光発電所の定期点検を行っています。

太陽光発電事業評価技術者

当社、太陽光メンテナンスの専門業者である太陽光メンテナンスサポート株式会社でも福岡、佐賀、熊本を中心に対応しており、ご相談に乗っています。
太陽光発電の点検・不具合でお困りで、当社でご検討いただける方はお気軽に下記よりお問合せください。費用を適正価格でお見積をさせて頂きます。
TELL:092-600-9200

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