ソラメンテ測定（インピーダンス測定）ができるメンテナンス会社

2024-07-29 2024-07-29 太陽光発電所O＆M[オペレーションアンドメンテナンス]

ソラメンテ測定ってなんですか？

ソラメンテによる太陽光発電所の不具合診断について、聞かれたことがある太陽光発電事業者の方もいらっしゃると思います。しかし、ソラメンテで何ができるのか、そもそもソラメンテって何ですか？といった疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。そこで、太陽光メンテナンスサポートではソラメンテ測定について極力簡単に説明していきたいと思います。

ソラメンテ-Z　ストリングチェッカー　SZ-200

ソラメンテは測定器具の名前です！

ソラメンテとアイテスという会社が作った測定器具の名前です。クラウンというトヨタが作った車の名前のようなものです。
そのソラメンテでできる事は、不具合のある太陽光パネルを的確を見つける事です。５０ｋW未満の低圧太陽光発電所から、メガソーラーの高圧太陽光発電所まで対応しており、太陽光発電所の出力低下の大きな原因である太陽光パネルの故障を見つける事が出来る、太陽光発電業界の中では有名な測定器です。

ソラメンテで何をするのか？

ソラメンテで不具合があるパネルを見つける事が出来るという中で、このソラメンテんを有効に活用している太陽光発電事業者はどのように使っているのでしょうか。
太陽光の不具合調査をよく行っている太陽光メンテナンスサポートでは、このソラメンテが活躍しています。活用事例を紹介します。

１．定期点検でソラメンテ測定
太陽光メンテナンスサポートでは定期点検の中にソラメンテ測定を組み込む場合があります。特に高圧太陽光発電所の場合は太陽光パネルの枚数が多く、その分故障する太陽光パネルの数が増えるため、発電損失を減らすためにソラメンテ測定を取り入れています。

２．太陽光発電所の購入時にソラメンテ測定
太陽光発電所のセカンダリー（中古売買）は頻繁に行われています。その中で、購入後の太陽光発電所の売電量が明らかに低下している場面に出会う事があります。
想定の発電量と全然違うけど、何が原因かよく分からない。PCS（パワーコンディショナー）は動いているし、太陽光パネルが著しく汚れているわけでもない。どこに不具合の原因があるのか分からないという場合にソラメンテ測定が活躍します。当社が不具合の原因究明の依頼を受けて調査を行った際に、電流や電圧の状態からソラメンテ測定を提案し1.5MWの太陽光発電所の太陽光パネルの全数調査を行いました。その結果１割程度の不具合パネルを全て特定しました。当社へ依頼した会社はその太陽光発電所の販売元へ、当社の調査結果を基に交渉を行う事となりました。

３．発電量低下の原因特定
太陽光発電事業者の方の多くが抱えられている問題として、年々発電量が低下しているということは無いでしょうか。当社には数多くのお問い合わせがきますがその多くが、発電量が低下しているというものです。発電量が低下しているからソラメンテ測定が必要という事ではありません。実際には、発電状況の確認や警報の状態、太陽光発電所の電流、電圧等様々な事項をヒアリングして最も最適な方法を提案しています。その中で、設計の誤りや目で見て明らかな不具合が無い場合にはソラメンテ測定を行い不具合の特定を行っていきます。

ソラメンテ-iS　ソーラーパネルチェッカー SI-200

ソラメンテの測定っていくらするんですか？

ソラメンテでの測定にいくらかかりますか？これはよく聞かれます。どの程度の規模で行うのか、全体の点検を行うのか、一部の点検を行うのか、点検後のメンテナンス会社からの提案が必要なのかに応じて費用が変わってきます。単純に測定器を使えるだけの太陽光メンテナンス会社が測定して結果を伝えるだけか、測定した結果を基にどのように対処した方が良いのか、売電収益を改善するための総合的な提案を行う事が出来るかで変わってきます。ソラメンテの機械はかなり高額です。ソラメンテを扱える会社は少なく、測定経験が豊富な会社は数が少ないと思います。福岡、熊本を中心に九州一円、山口で事業を展開している太陽光メンテナンスサポート株式会社ではソラメンテによる不具合調査を得意としています。

ソラメンテ測定の仕組みを簡単に説明してください

ソラメンテ測定の仕組みについて簡単に説明します。太陽光パネルは１４枚程度が直列でつながっています。これは、市販の電池を１４個直列つなぎしているのと同じです。
ソラメンテは、その１４枚に対して特殊な信号を送りその反応から１４枚の中に調子が悪い太陽光が無いか探す聴診器のようなものです。１４枚ごとに聴診器をあてていき、どうも様子がおかしい１４枚に対して、今度は一枚一枚に聴診器を当てて病気になっている太陽光パネルを見つけるイメージです。ソラメンテの機械も重要ですが、それを判断するお医者さんの役割である測定を行う作業者にも経験が求められます。