太陽光発電設備(低圧・高圧)の出力低下原因ランキング

太陽光発電設備は、運転直後は大きなトラブルがなく運営できますが、5年経過以降には様々なトラブルが発生してきます。
その中でも、出力低下は太陽光発電事業者の方にとって重大な不具合となり早急な復旧・修繕が必要になります。
今回、当社での不具合調査・不具合対応の中から多く直面する出力低下の原因についてご説明します。

1位 雑草による出力低下

太陽光発電事業者の方からより問い合わせがあり、現地確認を行った中で多く出会うのが、除草作業が出来ていないまたは、除草業者がしっかり除草を行っていない事で、パネルに草がかかっている状態です。
太陽光パネルは、パネルが10数枚直列でつながっており、一枚が発電していないと同系統の他の十数枚のパネルにも影響を及ぼし出力低下を招きます。

2位 ケーブルの断線、施工不良

次によく出会うのが、ケーブルの断線、損傷による出力低下です。ストリング毎に出力を確認できる監視装置が入っていれば不具合に気付く事や確認は簡単ですが、PCS(パワーコンディショナ)毎の出力しか確認できない場合、特定は難しい事象です。
目視点検で気づくか、出力を現地で測定する事で判明します。

3位 太陽光パネルの汚損

パネルの汚損は、どこの太陽光発電事業者の方にも当てはまる事象ですが、設置場所によってその影響は大きく変わります。野立ての場合、土ぼこりがパネルにこびりついていたり、枝や鳥の糞などの障害があり出力を低下させる要因となり場所によっては数年に1度洗浄が必要になってきます。

4位 太陽光パネルのクラスター断線

不具合が発生している中で、特定のストリングが明らかに低下している場合は目視点検でパネルの破損やケーブル断線に気づきますが、中には目視で分からないが出力が低下している場合があります。その場合は、クラスター断線を疑い、電路チェッカーやサーモで判明する場合があります。

5位 接続箱内のダイオード故障

太陽光発電設備の接続箱内には、電流の逆流を防ぐダイオード(逆流素子)が取り付けられています。その機器が雷などの被害によって損傷した場、電流が逆流する事で特定のストリングで出力低下が発生します。


大まかな原因を説明しましたが、太陽光発電設備の不具合の原因は多数あり、現地確認と出力データの確認から推定して一つ一つ潰していく必要があります。これは太陽光専門業者でないと難しい分野になりますので、まずはご相談されることをお勧めします。

当社では、太陽光の発電設備の不具合調査を実施しています。
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