パワーコンディショナ(PCS)とは

パワーコンディショナとは一言でいうと、直流の電気を交流に変える機械です。
正式な名称は「Power Conditioning System(パワー・コンディショニング・システム)」であることから、頭文字をとってPCSや、略称としてパワーコンディショナ(パワコン)と呼びます。
パワーコンディショナ(PCS)の役割
太陽光発電設備では太陽光パネルで発電を行いますが、太陽光パネルから生まれる電力は直流と呼ばれる電気です。
この電気を電力会社へ送り出すには、交流と呼ばれる電気の種類へ変える必要があります。
そのため直流から交流に変える機械が必要になり、その役割を担っているのがパワーコンディショナです。
そのほかにも電力網(系統)側の異常を検出して動作を停止することや、作りすぎた電気を抑制することなど多くの役割を担っています。
パワーコンディショナの進化は止まらない
パワーコンディショナで直流の電力を交流に変換するさいに、必ず電気のロス(無駄)が発生してしまいます。
最新の機種では変換時の電気ロスがより少なく、日照の少ないときでも高効率に発電するようなものまで発売されています。
年式が古い機種は電気のロスが大きいため、故障して売り上げがゼロになる前に新型への交換を検討したほうがよいでしょう。
どのようなメーカーがあるのか(低圧用)
低圧の太陽光発電所で使われるパワーコンディショナメーカーは、ファーウェイ、オムロン、安川電機、ダイヤゼブラ電気(田淵電機)、SMAなどが挙げられます。
メーカーによって性能はもちろんのこと、保証内容も違ってきます。
交換を検討するさいには性能ばかりに目を向けず、保証内容もしっかりチェックすることが重要です。
定期的なメンテナンスを
近年パワーコンディショナの長寿命化が進んでいるものの、メンテナンスをおろそかにしているとその恩恵にあずかれなくなってしまいます。
性能の維持や売り上げにも大きくつながる部分ですので、定期的にメンテナンスを実施して売電収入の最大化につとめましょう。