太陽光パネルの設置義務化が東京都で基本方針化

太陽光パネルの設置義務化の議論が東京都で行われており、9月9日に行われたエネルギー等対策本部会議で2025年4月より、都内の新築一戸建て住宅に対して、太陽光パネルの設置を義務化する基本方針が発表されました。
太陽光パネルの設置義務は住宅の購入者に対してではなく、施工会社(大手ゼネコン)に対して課される義務の方向です。
東京都は他県に先駆けて、CO2削減の取り組みを進めていますがこれが実現化した後には、大阪、名古屋、福岡と次々と太陽光パネルの設置が義務化される可能性があります。

ただ、太陽光パネルは設置すればその後は何もしなくてよいという物ではなく保守・メンテナンスが必要となってきます。機器の不具合やパネルの破損など設置から5年を超える頃には手を加えないと発電が十分できずに設置コストの回収が出来なくなってしまいます。

通常、何か修理を行えば2名で作業を行うこともあり最低でも数万円、機器台を併せると5万円といった単位で費用が掛かってきます。
この、5万円をかけてでも修理した方がいいのか、現状で特に困っていないのでそのままにしておいて良いのか判断できない場合があります。工事会社へ相談すれば当然、作業を行った方がよいという方向で工事を勧められるため良き相談相手をがいない場合、心理的な負担も増えることになります。

弊社で考える解決策は、太陽光発電設備に対する知識をつける事と思います。
現状、どれくらい太陽光で発電していて、どれくらい当初から太陽光発電出力が低下しているのか。そこを把握するだけでも保守に関する見え方が変わってきます。低下している原因は何なのか、パネルの破損、ケーブルの損傷、機器の劣化等あげられますが目視でも多くの原因がわかってきます。現状ではなかなか太陽光発電所のメンテナンス・保守に関する講習会が行われていませんが、義務化になれば増えてくるものと思います。

太陽光の保守・メンテナンスを講習会に出てまで取り組みたくはない、工事会社の言いなりにもなりたくないという場合は太陽光のメンテナンスに関するコンサルタントへご相談される選択肢もあります。電話で状況をヒアリングするだけでも方向性を見出せる可能性があります。コンサルタントへ頼むとそれだけで高い費用を請求されるイメージがあると思いますが、特に作業を行わなければ数万円程度です。(現地の場所・相談内容によります)

数万円でも高いと感じられる一般の方は多くいらしゃると思います。今回の太陽光パネルの設置義務化により考慮するがここにもあると思います。

小規模の太陽光発電設備の保守・メンテナンス費用をどう負担していくのか。施工会社が永年無償フォローしていくパターンが現実的なのか。設置費用にどこまで上乗せされるのか。今後の動向が注目されます。