低圧太陽光発電設備[50kW未満]の駆付け対応について
太陽光発電事業者にとって、PCS[パワーコンディショナ]が止まっていると気づいた時、除草中にケーブルを切ってしまった時、すぐにでも補修作業を行いたいと考えられると思います。
突発対応は契約しているメンテナンス業者へ連絡!
契約してるメンテナンス会社があれば一先ず連絡をお勧めします。太陽光発電設備は非常に大きな電流が流れており、状況によって火災の可能性や、人が感電して重体になる可能性があります。一時処置をせずにそのままにしておくと大きな事故が発生し、産業保安監督部へ事故報告を行う必要が出てくる場合があります。
メンテナンス業者がいない!施工会社へつながらない!
高圧太陽光発電設備の場合は、電気主任技術者の方がいるため一時対応や、一時対応指示を行ってもらえますが低圧太陽光発電設備の場合、契約しているメンテナンス業者がいないケースがあります。
その場合、施工会社への連絡をされると思います。施工会社によってはメンテナンスに力を入れており即時対応されるケースがあると思います。しかし、メンテナンス体制がない施工会社の場合、補修対応へ後ろ向きで対応に時間がかかる事があり、私自身、そのパターンで太陽光発電設備の方から相談を受ける事があります。
施工会社と連絡が取れず、メンテナンス業者もいない太陽光発電事業者の方は、紹介や人脈、ネット検索で探されることになると思います。
メンテナンス業者へ都度対応を依頼する、その後は?
色々な手段でメンテナンス業者を探し、その場での補修対応を完了し事なきを得た場合、今後について考えていく必要があります。
メンテナンス業者によりますが、一見で急に現場対応を依頼してしっかりした補修を行うメンテナンス業者の場合、相応の費用がかかります。太陽光発電事業者の方も急いでいるので費用について詰める事が出来ず対応を依頼せざるを得ない状況になります。
メンテナンス業者への駆付け対応を安く抑えて、太陽光発電事業者の方が突発対応に負担を強いられない方法があります。
それは、少額でもいいので信頼できるメンテナンス業者を選定しメンテナンス契約を締結しておくことです。
太陽光専門業者とのメンテナンス契約のメリット・デメリット
メンテナンス契約を行う際は太陽光専門業者との契約がお勧めです。日々太陽光のトラブルに直面しているため、変化の激しい太陽光発電事業に精通し、最適な対応法を知っているためです。また、点検の際に気づいた点を改善点・予防保全として説明を行う業者もいます。
一般的な電気工事店でも点検項目の点検は可能ですが、プラスαの収益改善の提案や太陽光発電設備の運用についてのアドバイスを行うことができない為、太陽光発電事業者の方は機会損失を生む可能性があります。
ただし、太陽光専門業者の場合は色々な提案があり質の高い分、一般の電気工事店より点検費用が高くなります。
逸失利益を含めたトータルのコストパフォーマンスとしては良いかもしれませんが、契約をスタートする時期が重要になってきます。
太陽光専門業者との契約のタイミングは?[運転開始から5年が目安]
契約内容により、タイミングは変わってきますし太陽光専門業者が柔軟に対応しているかにもよります。
柔軟な対応が出来る太陽光専門業者の場合、運転開始から5年くらいは年に1度程度の簡単で低額な契約に抑えて、突発対応だけ動いてもらい、運転開始5年目以降から点検頻度を増やす事が良いかもしれません。
一般的には施工後数年は、施工会社が補償対応を含めて対応しますので施工会社へ依頼され。運転開始5年経過後くらいから太陽光専門業者を選定し、信頼がおけ柔軟な対応が出来る会社とメンテナンス契約を行う事がお勧めです。