低圧太陽光発電設備の接地工事

設置工事の種類

設置工事には、A種設置工事、B種設置工事、C種設置工事、D種設置工事の4種類があります。A種、C種、D種設置工事では電気機器やケーブルの被覆金属外装などの非充電部に施します。
接地抵抗値はA種C種設置工事で10Ω以下、D種設置工事で100Ω以下と定められています。

設置工事の施工方法

設置工事を行うにあたっては、下記に気を付ける必要があります。
1.設置する機械器具の金属製外箱、配管などと接地線の接続は、電気的にも機械的にも確実に行う事。
2.接地線が外傷をうけるおそれがあるときは、接地すべき機器から60cm以内の部部及び地中部分を除き、合成樹脂管、金属管などに収める。

3.接地抵抗値は、低圧電路に漏電遮断器などの地絡遮断装置を設置してあれば、接地抵抗値は500Ωまで緩和される。
4.アルミニウムと銅を接続する場合、接続部分に水分などが付着するとアルミニウムが腐食するので、これを防止するために、アルミニウム用の端子などを使用し、その接続部分にコンパウンドを塗布する。

接地極について

埋設または打ち込み接地極としては、銅板や銅棒を使用する事が望ましく、埋設場所はなるべく水気のある所で、土質が均一でガスや酸などによる腐食の恐れのない場所を選び、地中に埋設またはうちこまなければならない。接地極と接地線の接続は、銀ろう付けその他の確実な方法によって行う必要がある。

接地抵抗の測定

接地抵抗の測定には、接地抵抗計を用いて接地電極および補助電極2本を使用して測定を行う。
接地電極、補助電極の感覚は10mとして直線に近い状態に設定する。接地電極を接地抵抗計のE端子に接続し補助電極をP端子、C端子に接続する。接地抵抗計の指針が0になるようにダイヤルを調整し、接地抵抗値を読み取る。測定結果は接地極付近の温度、水分量によって変化する。