太陽光発電設備の除草に関するトラブル[業者選定と保険]

野立ての太陽光発電設備の場合、除草を行い会社と契約し除草作業を行っている事と思います。除草の契約を締結するにあたり
注意点する点をご説明します。

通常除草の契約では何回、どのような体制で、いつ行うといった内容で契約されています。ケーブル断線といったトラブルについての補償内容はあまり書いていないケースもあります。しかし除草時のケーブルの断線は最も多い事故で、その際の一時対応費用やケーブルの張替え費用の請求が発生します。(経験としてどんなになれば除草会社でも3~4年に1回程度の頻度ではトラブルを起こしています)

通常の除草会社は請負賠償責任保険に加入し、作業時に損害与えたものついては補償対象となり支払いまで時間がかかる事はありません。しかし、逸失利益は補償対象外となるため支払いを拒むケースがあります。断線個所によりますが幹線に近い場所を断線した場合、幹線ケーブルの手配から張替え工事まで数週間かかる事がありその間は利益が逸失し続けます。

地元で除草を行っている会社の場合、保険料も上がる事から逸失利益まで補償する保険に入っていることは多くありません。O&Mやある程度の規模の工事まで請け負っているメンテナンス会社は逸失利益まで保証する保険に入っており、逸失利益についても現場の状況を踏まえて、建設的な話し合いが可能になります。

太陽光発電事業者にとってトラブルが発生した場合の対応に時間を取られる事は大きな負担となります。

そういった負担を避けるためにも、業者選定にあたってはその会社がどういった保険に入っているのか確認される事をお勧めします。